ルパン三世 - カリオストロの城
2006年11月25日 映画 コメント (2)
DVD ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2001/04/26 ¥4,935
もともと、ルパン三世のアニメというものは、大人のためのアニメであった。TVシリーズ1作目は、そういうスタンスであったはずだ。
放映当初、アニメといえば子供のものであった。それゆえに、ヒットせずに終わる。
再放送によって、徐々に人気が高まり、対象年齢を若干下げて製作された新ルパン三世。いわゆるTVシリーズの2作目であり、よく知られている赤ジャケットのルパン三世のシリーズにて、人気は不動の物となったとも言える。
対象年齢が下がったとはいえ、そのダンディさは残っていたし、純然たる怪盗的雰囲気も持っていた。大人が見るのに耐えられるものであり、子供のちょっぴり背伸びをする気持ちなんかをくすぐるものであったように思う。
少なくとも、私は大人のカッコ良さというものを、第2シリーズの中に見ていた。
それを完全オコサマアニメにまで落としめたものが、この「カリオストロの城」だと言えるだろう。
たとえ、当初カリオストロ公国に入った目的が、かつて狙って失敗したゴート札の謎であろうと、クラリスと接し、クラリスを助けようと思い、本来の目的であるゴート札が「ついで」になってしまった時点で、もう、ルパンではない。
ルパンとは、怪盗として自分の欲しい物を盗む、あるいは女の欲しがる物を盗んできては気を引こうとする俗物であるはずだ。
リスクを負うにしても、自分の盗みという仕事を全うするためであって、他人のためではなかった。
それが一人の少女を重症を負ってまで助けようなどというのは、なんか違わないか?と思ってしまうのだ。
大人であり怪盗として立つべき「ルパン三世」を、ねずみ小僧的義賊であり「未来少年コナン」的オコサマレベルに失墜させた宮崎駿の罪は重い。
そして、第2シリーズ最終回である第155話「さらば愛しきルパンよ」における、宮崎作品の定番とも言えるロボットの登場による失望をもって、私の中のルパン三世への思いはすべて粉砕され、終った。
11月27日若干修正
Amazon.co.jp宮崎駿の傑作だの名作だのと言われているが、私から見れば、稀に見る駄作。は、言い過ぎにしても、それに類するものに思う。
ゴート札なる偽札を製造し、世界経済の裏側で暗躍していると伝えられるカリオストロ国にやってきたルパン三世(声・山田康雄)たち。そこでルパンは、カリオスト伯爵の妻にさせられようとしている王女クラリス(声・島本須美)を救うべく、活動を開始する。
『ルパン三世』劇場用アニメ映画第2作だが、宮崎駿監督の快活な演出により、従来のシリーズとは一味違った恋とロマンの冒険大活劇の傑作、というよりも今や映画史上に残る不滅のアニメーションとして世界的に親しまれている名作である。クラリスは日本アニメ界最高最大の美少女として今も誉れ高い。泥棒にしては今回何にも盗まないルパン…と思いきや、実はものすごいものを盗んでいたことが発覚するラストは、観る者の胸をキュンとさせてくれる。(的田也寸志)
もともと、ルパン三世のアニメというものは、大人のためのアニメであった。TVシリーズ1作目は、そういうスタンスであったはずだ。
放映当初、アニメといえば子供のものであった。それゆえに、ヒットせずに終わる。
再放送によって、徐々に人気が高まり、対象年齢を若干下げて製作された新ルパン三世。いわゆるTVシリーズの2作目であり、よく知られている赤ジャケットのルパン三世のシリーズにて、人気は不動の物となったとも言える。
対象年齢が下がったとはいえ、そのダンディさは残っていたし、純然たる怪盗的雰囲気も持っていた。大人が見るのに耐えられるものであり、子供のちょっぴり背伸びをする気持ちなんかをくすぐるものであったように思う。
少なくとも、私は大人のカッコ良さというものを、第2シリーズの中に見ていた。
それを完全オコサマアニメにまで落としめたものが、この「カリオストロの城」だと言えるだろう。
たとえ、当初カリオストロ公国に入った目的が、かつて狙って失敗したゴート札の謎であろうと、クラリスと接し、クラリスを助けようと思い、本来の目的であるゴート札が「ついで」になってしまった時点で、もう、ルパンではない。
ルパンとは、怪盗として自分の欲しい物を盗む、あるいは女の欲しがる物を盗んできては気を引こうとする俗物であるはずだ。
リスクを負うにしても、自分の盗みという仕事を全うするためであって、他人のためではなかった。
それが一人の少女を重症を負ってまで助けようなどというのは、なんか違わないか?と思ってしまうのだ。
大人であり怪盗として立つべき「ルパン三世」を、ねずみ小僧的義賊であり「未来少年コナン」的オコサマレベルに失墜させた宮崎駿の罪は重い。
そして、第2シリーズ最終回である第155話「さらば愛しきルパンよ」における、宮崎作品の定番とも言えるロボットの登場による失望をもって、私の中のルパン三世への思いはすべて粉砕され、終った。
11月27日若干修正
コメント
お久しぶりです。私はカリオストロの城はラストシーンでルパンがクラリスを抱きしめたい葛藤が描かれてる部分以外は大好物です。(私的にはあれは描きすぎって言うか、描いちゃダメ。蛇足)
私の世代で寝待月さんのようなとらえ方でカリオストロの城を見た人間は殆どいないと思いますが、題材をエバンゲリオン(エヴァンゲリオンなのか?)に変えたら似たようなもんかも知れません。
人生のどのタイミングで出会うのか、いつ出会うのかは、それぞれが重要な事なのかも知れませんね。
ところで、寝待月さんはカウボーイビバップ(テレビ版)とかご覧になりました?知り合いに薦めたら、ルパンのパクり?って言われちゃいました。(ちなみに、そいつはハマりました)
私は大好物なのですが・・・ね。
一番最初見たときは、あまり感じなかったんですがね。
元々、ショーン・コネリーやロジャー・ムーアの007やスパイ大作戦なんかを、オコサマの分際で普通に見てきているので、ルパン三世も同じ位置づけだったんです。
それで「カリオストロの城」を見て、ふと「ああ、未来少年コナンだなぁ」って感じてから、無性にキライになりました。あの、ルパンや次元や五右衛門や不二子達の幼い顔とか、ストーリィの進め方とか、クラリスとの絡みとか、あーーー!かんべんしてくれーーー!ってくらいまでキライに……(爆
許さん!宮崎駿!
っつーか、宮崎駿がキライです(鬼)
の割りには、宮崎アニメを見てるけど。
でも好きなのは「風の谷のナウシカ」だけだなぁ。(´-ω-`)
で、カウボーイビバップですか。
なんか、深夜にやってたみたいなんですが、放映当時、早寝早起きがモットーだったので、見てません。
レンタル屋さんでも見かけないです……探し方が悪いんだろうか(苦笑)