11月08日付 日刊スポーツの報道「北海道佐呂間町で竜巻、9人死亡」へのコメント:
 7日午後1時すぎ、北海道佐呂間町の新佐呂間トンネル工事現場付近で竜巻とみられる突風が発生し、9人が死亡、23人が重軽傷を負った。33棟が全壊するなど建物の被害も62棟に上った。発生当時、プレハブの現場事務所では打ち合わせをしており、2階部分が60〜70メートル飛び、中にいた作業員が下敷きになった。竜巻の被害としては今年9月の宮崎県延岡市の死者3人を上回り最悪となる。

 トレーラーが横転し、車のフロントガラスに角材が突き刺さった。竜巻は南西から北東方向に通り抜け、被害は幅70〜100メートル、長さ約800メートルの範囲に及んだ。黒い渦の柱は3〜4分かけて、「映画のように」移動していったという。

 新佐呂間トンネル工事の現場事務所が直撃を受けた。国道333号に沿って建っていた3棟のうち2棟の2階部分が吹き飛ばされた。作業員9人がいたとみられる1棟は60〜70メートル吹き飛ばされ、木造の工場に衝突した。9人の遺体はいずれもがれきとなったプレハブの下から見つかった。8人は脳挫傷で即死とみられる。

 トンネル工事は鹿島などによる共同企業体が請け負っていた。発生当時は、2階で各社が打ち合わせをしていたという。プレハブは積雪を考慮して、屋根は鉄板製で基礎部分は丸太のくいを打った頑丈な構造だったが、1階にいた女性事務員は「突然屋根が吹っ飛んだ。見たら上の部分がなくなっていた」と話した。

 現場に近くに住む配管工菅原周一さん(55)は、窓に小石がバラバラとぶつかる音に気付き、外を見ると真っ黒な雲が渦を巻いているのが見えたという。風が収まってから外に出て工事事務所の方を見ると「3人ほど倒れて動かない人が見えた。建物の鉄骨もあめのようにぐにゃぐにゃになっていた」と話した。

 若佐地区の33棟が全壊し、8棟が半壊、21棟が一部損壊した。コンクリートの電柱も5本が根元から折れ、12本は傾いたままだ。北海道電力北見支店によると、同町と北見市の一部で計631戸が一時停電した。

 ぎりぎり被災を免れた女性(64)は自宅2階からトタン屋根などが巻き上げられ、電柱がなぎ倒されて、切れた電線から火花が出るのを目撃した。あっという間だったという。

 札幌管区気象台によると、当時、佐呂間町の気温はこの時期としては高い15・9度。高さ約9000メートルに達する積乱雲があった。寒冷前線の通過に伴い大気の状態はかなり不安定になっていた。気象庁は竜巻だったかどうかは詳細な調査が必要としているが、竜巻であれば死者9人の被害は過去最大となる。

[2006年11月8日7時30分 紙面から]
この天災で、私の勤める会社と、昔、一緒に仕事をした人が亡くなったらしい。
急遽、社名&専務名義で電報を打つことを指示された。
社長ではなく、専務となったのは、直接一緒に仕事をしたのが専務だったかららしい。

出入りの、車検や車両の修理等をやってくださる整備工場の社長さんが、今回被害にあった佐呂間の出身だとかで、地元の友人や親戚と連絡が取れずに心配していた。
その時、社長が元気付けるように話したことには、今回、竜巻に巻き込まれたのは、トンネル工事の飯場というか、プレハブの現場事務所にいた人だけだったらしい。
不思議な話だが、近隣の住居が倒壊したりはしていたが、住人は、地区(町内会?)で亡くなった方がいて、その葬式に出払っていたために、たまたま巻き込まれなかったのだそうだ。

とにもかくにも、今回の犠牲者の方々には、心からのご冥福をお祈りする。

私の勤務先の社長・専務・部長たちに人夫さん達も、似たような災害や事故に巻き込まれる危険性があることを、改めて思い知らされた。

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