なんか、「死国」とか「山姥」とか、ホラーっぽい作品を排出している直木賞作家・坂東眞砂子さんが、タヒチ(フランス領)だかに住んでいるそうで、その方が生まれたばかりの子猫をがけ下に投げ捨てていたってのが、日経のプロムナードというコーナーで本人が書いたものが掲載されたとかで、そのあまりの内容ゆえに、あちこちで話題紛糾。私も、ダイアリーつながりの城崎レイさんの記事やら、mixiの猫大好き系コミュで盛り上がっているので知ったわけで、あの「きっこのブログ」でも痛烈な批判が書かれているのと、記事の原文が引用掲載されていたので読んでみたが、あまりにも目が滑る文なのと、あきれてものが言えない状態で、記事にするのはやめようかなーと思っていた。別に私が書かなくても掃いて捨てるほど多くのブログで取り上げられてるわけだしってのもある。
そんなんで、出遅れ感たっぷりだが、書く気を起こしたのは、その直木賞作家が子犬も死なせていたってのがあったからだ。
日経のプロムナードというコラムのコーナーでは、毎週金曜日に直木賞作家・坂東眞砂子さんが記事を寄稿しているそうだ。

・父犬・母犬とその子供の娘犬と三匹の犬を飼っているが、娘犬だけ放し飼いをしている。
・母子のせいか、同じ時期に発情期がくる。
・前後して二匹とも子犬を生んだが、母犬が娘犬の子犬を一緒に育てようと横取りし、娘犬の子犬を戻してやろうとしているうちに母犬の子犬と混ざって判らなくなってしまった。
・この失敗を二度としないために、再度、生まれた子犬のうち、娘犬の子犬を「始末」した。

超要約、箇条書きすると、こんな経緯を子猫を殺しているというコラムを書いた前の週のコラムに書いていたそうだ。
まぁ、私のトコでも長年、猫を飼っていて、メス猫の避妊手術なんてモノができなかった頃、もう貰い手がいないと悲観して、一度だけ、生まれたばかりの子猫を川に流したことがある。
なので、直木賞作家・坂東眞砂子が子猫を投げ捨てていると告白したところで、あまり動じてはいなかった。その点も、記事を書く気にならなかった要因の一つではあるかもしれない。
ま、昔のように、オスの去勢手術ってのはあってもメスの避妊手術って概念がない頃なら、貰い手を捜せばいいのにと思いつつも、その行為を容認していただろうが、避妊手術ができるようになっているのに、ソレはちょっと……と、激しくもにょる。
子種を殺すのも生まれてきた子猫を殺すのも同じことって……根本的に考え違いしてないか?直木賞作家でホラー作家の大先生の思考は、凡人のアタシには良く判りません。
人間の女で言えば、毎月毎月子供にならなかった卵子を身体の内から捨ててるワケだし、人間の男で言えば、エッチなブツを見てチンコしごいて精子を体外に出して、ティッシュにくるまれてゴミ箱行きと子供にならない子種を捨てることになる。
猫(犬)にしたって生理があって、周期は忘れてしまったが、発情期ごろにはなるようだ。生理になる前に交尾をして受胎するのか、生理になっても舐めとってしまって気づかないのかは判らないが、人間と同じ哺乳類であるワケで、子種の段階で「殺す」というのを定義してしまうと、人間はコンドームで避妊しつつセックスやオナニーするたびや生理になるたびに殺人を犯すことになる。
無茶苦茶だろうが、直木賞作家である坂東眞砂子大先生の言い分はそういうことだ。
「きっこのブログ」でも指摘されていることだが、避妊手術をするという行為に異は唱えないと書きつつ、他の生物に対して、避妊手術すべきではないと書いてみたりと、そこかしこに、人の神経を逆なでするような、支離滅裂な文章だったりする訳で、さすが直木賞作家でホラー作家と言ったら言いのだろうか?
ま、なんだかんだと屁理屈こねて自己正当化するというか私の考えが正しいし、愚民からの批判は受けるだろうが私は知らん的コラムを書くヒトは、結局のところ、殺しも、ソレに伴う痛みも引き受けていると自己賛美しつつ、生命というものを軽んじているのだろう。

少なくとも、日本では器物損壊罪ではあるが、大先生在住のフランス領タヒチでは、フランス刑法が適応され、子猫殺しは三段階ある量刑のうち、中間の「軽罪」(最高2年の拘禁刑)か最も軽い「違警罪」(罰金刑)になるようです。しかし、子犬も殺していたとなると、やっぱり、2年の拘禁刑でしょうかね?

あーいう文を書く人の本は、おのずと文章形態も判ろうというもの。あまり、私の好みの文体ではなさそうだ。
といいつつ、いまだかつて、直木賞作家だの芥川賞作家だのというヒトの作品は読んだ事はナイ。目がすべるので。
まだ、星雲賞(SF)とかそんなの方が読み応えはあるぞ。

コメント

nophoto
男性客
2006年8月28日14:28

>直木賞作家
なるほど・・・は置いといて。

そうそう、ネビュラ賞と言えば、ヒューゴー賞とのダブルクラウンのノウンスペース、スペースオペラことリングワールド。
そうそう、リングワールドと言えば1998年のリングワールドの玉座(Ringworld throne)から待つこと8年、いつでるかと思いきや出てるやん!知らん間に!
リングワールドの子供たち(Ringworld’s children)は速攻でアマゾンの注文しました。

あひゃひゃ、超得した気分!

寝待月
寝待月
2006年8月28日15:18

>男性客サマ
ありゃ、それは読んだこと無いな。
読んでみようかな。
海外のSF系は、宇宙大作戦シリーズとか銀河おさわがせ中隊シリーズとか、デューン砂の惑星シリーズとか、微妙に外し気味のばっかりで(^_^;)

nophoto
男性客
2006年8月28日15:59

>ノウンスペースシリーズ
はお奨めです。
が、壮大なスペースオペラなので、短編集から始めてゴーするか、リングワールド読んで、短編集読んで、続きをゴーするのが良いかも。
図書館とかで借りれるとかお友達に借りれるとかがあれば良いんですが・・・(好みに合うか解んないし、入手難な筈)
とりあえず、「中性子星」を読んでみる事は強くお奨めします。(なんともならんくて、かつどうしても読みたいと特殊なケースがありましたら、私のコレクションをお貸ししますよ。大阪-北海道(?)の送料っていくらになるか解りませんけど)

シャトナーのゴーストライターが書いた、シリーズごちゃ混ぜの何でもアリの奴は結構楽しく読みました。他の2つは読んだ事無いです。
私は長編読むのが苦手なので、ハインラインのメジャーどこか、短編集とかが海外SFの主たるターゲットです。(P.K.ディックの短編集とか)

寝待月
寝待月
2006年8月28日16:38

>男性客サマ
ほほー。
とりあえず、市立図書館にアタックしてみます。

ハインラインは……宇宙の戦士しか読んだこと無い(爆
夏への扉が面白いらしいんだけど、なんとなーく読みそびれている。
そーいや、松本零士が挿絵を描いているという理由だけで、C・L・ムーアのノーウェスト・スミスシリーズを読んでいたなぁ。(激しくマイナー?)

nophoto
男性客
2006年8月28日17:13

>夏への扉
は確かに傑作でした。私もめぐり合わせの妙で名作と知りつつも長い事読んで無くって、読んだ時には。
(・∀・)アヒャ!! 確かに名作や!って思いました・・・思ったんですけど、20年以上経った今となってはどんな話だったか全く思い出せません。
同時期に読んだ、ディックの「報酬」(ペイチェックって映画になった)って短編とごっちゃになってて、夏への扉は読み直さないといけないリストに上がっています。
宇宙の戦士は映画が好きですね。日本語吹き替え版が。(もともと吹き替え版が好きなのですが)
「もっと知りたいですか?」(伝わるかしら?)

しかし、さすがはネットで大盛り上がり中の直木賞作家のエントリですね。コメント欄も大盛り上がり。(大間違い)

寝待月
寝待月
2006年8月28日18:56

>男性客サマ
夏への扉、やはり読むべきでしょうね。
これも、図書館で探してみるか。全然別なものを読みふける危険はあるけど。

確かに、全く違う方向で盛り上がってますよねwww

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