万引きの量刑

実は、万引きは窃盗の扱いになり、捕まると、たとえ100円のものであっても、10年以下の懲役及び50万円以下の罰金と、犯行に対する量刑が重くなったそうだ。
以前は、窃盗までには至らず微罪処分や起訴猶予を受けて終りだったとか。
たとえば、子供が万引きして、子供に対して叱るどころか「見つかるなんて運が悪い」「ばれないように上手くやりなさい」と言ってみたり被害店舗に向かって「払えばいいんでしょう！いくら！」と逆ギレして、「いやー、そういう問題じゃありませんから、お母さんお父さん」と言いたくなる様なイタタ発言かましてみたりする親がいるのも事実。
こういう親の意識の中では、「たかが万引き」なんですよね。
万引きなんて言葉を変えるから悪いんでしょうか？
万引き＝窃盗ってことに思い至らない人って、結構いますよね。

数年前、古本屋さんであったか、中学生が万引きして捕まえて、警察に引き渡そうとしたら振り切って逃げて、追跡中に遮断機の下りた踏切内に入り込んで電車に轢かれて死亡したという事件があったのを覚えている人はいませんか？
忘れている方は下記URLに事件のあらましなどが書かれています。
http://www.asyura.com/2003/nihon3/msg/234.html
あのあと、「たかが万引きぐらいで、逃げたからと追いかけて死なせるなんて言語道断」「人殺し」といったような非難を古本屋の店主は受けました。
確かに死ななければならない罪とは思いませんが、窃盗です。
逃亡せずに、甘んじて罪に服せば死ななかったのです。悪あがきして自滅したら、捕まえようとした者のせいになるのが、良く判らなかった事件でした。それも、「たかが万引き」と言ってしまえる神経が判りません。

普通の書店の万引き被害額、聞いたことありますか？
以前ラジオのトークで言っていたことですが、年間総売上の半分相当する額が、年間万引き被害にあうのだそうです。（1000万売上げていれば、500万は万引きで損をしてるってコトですね）
しかも、書店での万引きというのは、欲しかったからというのは、まだ可愛い方で、書店で万引き→古書店で新古書として転売と、換金目的という悪質なものもいるのだという。
本は、1冊売っても売上として書店に入るのは微々たるものなのだということも肝に銘じておいて欲しい。
ま、書店にかぎらず、普通の小売店でも同じことが言えるが、50円で仕入れて70円で販売して、その差額20円が店の売り上げになるってことを忘れてはいけない。
サラリーマン家庭だと、こういった仕組みを判ってないので、「たかが万引き」なんていう意識に陥りやすいようだ。
いまいちど、万引き倒産にまで追い込む結果になりかねない、軽い気持ちでしてしまう「万引き」という犯罪について、考えてみてはどうだろう。

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http://www.hou-nattoku.com/consult/367.php
ダメなものはダメ日記
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