ボクシング人気が低かったワケ

いまだ、あちこちのブログでこの間の亀田vsランダエタ戦について、八百長だのホームタウンデジションがあるんだから勝って当たり前だのと、（私もだが）疑惑で叩く輩と擁護する輩の、それぞれのブログでの主張が白熱しており、いまだ沈静化の気配を見せない。
でも、試合からかれこれ3日たち、当日からかぞえて4日目ともなれば、そろそろ書きネタも尽きるの物ではないかと思うのだが、ブログの数以上に、それぞれのブロガーの主張があるようだ。

それらを、地味に見て歩いてみたが、「ボクシングのルールと判定方法も判らないようなド素人が亀田を批判するな。ホームタウンデシジョンを加味しても、あれは、亀田が勝っていたという判定が正しい」という内容がある。
そこに、ボクシング人気が亀田一家のアイドル化により支えられている一時的なものであり、恒久的にはなりえないとおいうことを露呈させているように思う。
K-1にしろ、PRIDEにしろ、プロレスなどの人気格闘技や異種格闘技戦と言うものは、ショー的意味合いあれど、素人が見て勝ち負けがはっきりしているものだ。野球やサッカーや女子ゴルフなどの格闘技以外の、人気スポーツをとってみても同様だ。素人でも判るようにと心がけたことも人気に繋がったと言えるだろう。
それにくらべ、ボクシングは基本的に殴り合いのスポーツであるにも関わらず、有効打がどうの手数がどうのと、判定中心な部分があり、素人目には、手は出ているようだけど、どれが有効なのかがさっぱりというのが現状だ。そんなものより、パンチをくらってふらついたり、ダウンしたりと見た目にも動きが見える方が理解しやすく、そうさせた側が勝っていると思うのも無理からぬ話だとは言えないだろうか。しかも、ジャッジも明確にこれがこうと示されないばかりか、完全にジャッジマンの私見と好みによるものの判定であるがゆえに、元チャンピオンやルールなどに詳しいボクシングオタクやボクシング専門記者とも、完全に二分される意見が出てしまうのだ。
敵味方双方の陣営の素人が、自分の味方する陣営の勝利でありジャッジは間違いないという対立であっても、不当ジャッジとか八百長だなどと騒がれることがままあるというのに、味方である陣営に属する多くの素人の見た目からして敵陣営の勝利では？と感じさせた内容と違う判定が出る以上、より多くの不当ジャッジとか八百長疑惑などのそしりは免れることはできないし、汚れた英雄として素人に認識されてしまえば、人気もその場限り。ボクシング人気も衰える危険すらはらんでいる。
そもそも、ボクシングと言うもの、ルールもジャッジのしかたも判らない奴が騒ぐな語るなという風潮は昔からある。「あしたのジョー」や「リングにかけろ」程度の予備知識では、排斥される可能性すらある。しかも、実際のボクシングの試合ときたら、漫画ほど派手さに欠ける。とにかく地味なのだ。それゆえに人気低迷してるんで、盛り上げたいですとアイドルボクサーを演出したはいいが、大ブーイングでは本末転倒であろう。

私のように、ルールは判らないが「あしたのジョー」はすげぇ！と思っているのも居る訳だし。
12Rやっても素人にも判る、ボクシング。よろしくおながいします。w
それが、人気復活に繋がるんじゃまいか。





プロレスでは「タイガーマスク」がすげぇ！と思っていた。（馬鹿