ATMスキミング被害、カード挿入口に装置愛知の信金 [朝日新聞]

2005年11月12日時事ニュース

11月12日付朝日新聞の報道「ATMスキミング被害、カード挿入口に装置愛知の信金」へのコメント：

http://www.asahi.com/national/update/1112/NGY200511110010.html
　碧海（へきかい）信用金庫（本店・愛知県安城市）の同県内の現金自動出入機（ATM）2カ所で今年3月、カードの磁気データを読み取られるスキミングの被害があり、現金計17万1000円が引き出されていたことが分かった。同信金ではほかのATMも含め2〜10月に計5カ所で計9回にわたり、カード挿入口にスキミング装置が取り付けられた疑いの強いことが同信金の調べで判明。複数のATMで、防犯カメラにマスクをした男が映っており、県警は同一犯の可能性もあるとみて、窃盗や建造物侵入容疑で捜査している。

　県警や同信金によると、3月10日に同県豊明市のATMを利用した男性が、同じ日に名古屋市南区の別の金融機関のATMで16万8000円を引き出された。同月13日に同県知立市の同信金のATMを使った女性は、約1カ月後の4月14日、名古屋市緑区内の同信金のATMで3000円を引き出されたという。

　同信金がこの2カ所のほか、豊明、知立両市や名古屋市などのATMを調べたところ、防犯カメラの映像などから、2月以降、ほかに3カ所でも、カード挿入口に薄い箱形の装置が取り付けられた可能性が高いことがわかった。いずれも装置は残っていなかったが、利用者がカードを挿入する際に磁気データを盗み取る手口とみられる。

　被害が出た2カ所のほか、別のATMでもマスクをした男が映っており、県警はこの男がスキミング装置の取り付けなどに関与した疑いがあるとみている。

　装置を設置された9回のうち、名古屋市緑区にある同信金のATMでは、10日24日午後4時15分ごろ、不正なカードが挿入されたため、警報装置が作動。防犯カメラには、箱形の装置を取り付ける男が映っていた。

　同信金は、データを読み取られにくいICカードの導入などを検討し、被害防止に努めるという。

岐阜の十六銀行というところでも同様の被害（http://www.asahi.com/national/update/1111/NGY200511110009.html）があったようです。
ただ不思議なのが、ATMを利用するのに、キャッシュカード挿入口が不自然に出っ張っていて配線がでている（今朝読んだ新聞の挿絵を思い浮かべ中）のに、おかしいと思わなかったのかな？ってことです。
どこの金融機関のATM見ても、挿入口付近が出っ張っているのって見たことが無い。むしろ引っ込んでいるかも。いや、カードや通帳を入れやすいように、下の方だけ申し訳程度に台のようになっているのは見たことがある。
が、そんなもんとは似ても似つかない形状で、しかもキャッシュカードの挿入口だけ箱状のものがついているって、おかしいだろ、それ！
時間外取引の時に、カードを入れないと、ATMの部屋に入れなくて利用できないシステムの裏をかかれたとかいうんならまぁ、納得もするが、スキミングによる被害が増えている矢先の今回のこの事件ばかりは、ATMによるお金の出し入れに注意力散漫すぎるのではないだろうか。
ATMの裏で待機している人も、金融機関の他の職員も、取り付けられたのにまったく気づいていないってのも、注意力がたらないのではないか？
ということは、利用者ばかりを責めることはできない。
いくら防犯カメラがついていても、スキミングの機械を取り付けられて、おめおめスキミングされているようでは、なんのための防犯カメラかと、小一時間ほど問い詰めたい気分になる。