砂の薔薇(デザート・ローズ) (コミック全15巻・文庫全8巻)

ISBN:4592885090 文庫 新谷 かおる 白泉社 2000/03 ￥650

テロによる空港爆破に巻き込まれ、最愛の夫と幼い息子を失い、自らも重症を負った女・真理子=ローズバンク。
胸に薔薇にも似た傷の刻印を抱きつつ、テロリスト殲滅を誓い、対テロ専門の傭兵集団＝C・A・Tの女性指揮官にまで上り詰め、テロと戦う！

なんて、感じの話しです。
作者は『エリア88』や『ファントム無頼』『クレオパトラD.C.』でおなじみの新谷かおる氏。
なんとも、美人なおねーさんたちが、戦っている姿っていうのは、なかなかうっとり。
結構、こういった系の話って好きなんですよね。
最終巻のどんでん返しには、思わず泣きそうになりましたよ。

エリア88の時も、クルものありましたけどね。
最初の頃は、「松本零士に似た絵を描く人だなぁ」って思っていました。目元とか女性の裸体のペンの入り方とか、手の描き方。松本零士氏の描く女性キャラに、肉感的にした感じとでも言った方がいいのかな。ま、そんな感じです。ま、松本氏のアシストをやってらしたことがあるようで、いくらか師匠の影響もあったのかなと、その時に思って、そのまま思考停止。今は、そういったのヌキで好きなんで、それで勘弁して下さい。
佐伯かよの氏の時なんか、新谷かおるの絵とほとんど同じやん！って思いましたからね。女性キャラに限らず、男性キャラもですが。女性が描くタッチで、いくぶん線はすっきりして、身体のバランスがいいんですが、足の形とかね。『口紅コンバット』のころなんて、ほとんど新谷氏が少女誌で別ペンネーム使っているのかと誤認したほどでした。よーっく、見たら違うんで似ているだけかと思いなおしました。後に、夫婦だと知ったときには、なーるほどと腑に落ちるってやつです。
脇キャラなんて、お互いアシに入っているのか、アシも共有しているのか、まるっきり同じキャラが脇にいる。
必ず、どの作品にもいる脇キャラが居まして、先祖かなーとか、兄弟とか従兄弟とか変な妄想する余地ありなとこが楽しいです。