ISBN:412003609X 単行本 GoAhead & Co. 中央公論新社 2005/01/25 ¥1,050

22日の苦渋の夜から、情緒不安定気味なままです。
実は、21日の仕事帰りに買いました。
コレ以前に、「電車男」の方を買いましたが、姪が、読んでみたいから貸してくれと言うので、貸したまま読んでいないので、こちらを先に読む形になってしまいました。
本の出版そのものは、どうせ2ch発「電車男」がウケたから、教えて!gooでもやってみた?ぐらいの気持ちでした。実際は、教えて!gooとデータベースを同一にしているOKwebという巨大相談コミュニティサイトの側だった訳です。
なんか、色々考えさせられる内容だと思います。
いろんな意味で、考え方が古く、いわゆる潔癖とも言える私には、この本の主人公たる相談者の妻の行動は、到底許せるものではありません。たとえ、夫の仕事が不規則であろうと、自分が働きに出ていようとも、家事だって、子供を保育所に預けに行くのだって、洗濯だって、夫が手伝える部分は手伝っていた。それ以外の家事をすべて仕切っていたとはいえ、夫が手伝ってくれない、辛い、寂しい。そう主張し、浮気した妻。なんか違うんじゃないかと思いました。どこまで貪欲に、子供をはじめとする家庭を守る手伝いを、夫に求めれば気が済むのだろうと思いました。
浮気相手は、妻が勤める会社の妻の上司だった人で、その頃は、地方の支社勤務のうえ、妻子ある人でした。
お互い、家庭は壊したくない。けど、配偶者以外の人とセックスしたい。そんなような感じです。
夫が妻に、己のすべてを吐露し、涙を流すことで、妻のなんとか夫をだまくらかして安泰な場所に自分を置き、ほとぼりが冷めたら、今度はばれないように浮気しようと考えている風に、やけくそのように謝罪していた妻の態度が豹変したという。
本当に、心を入れ替えたように。
おそらく、本当に、心を入れ替えたのだろう。
女のしたたかさを感じずにはいられないが、喜ぶべき結末なのだと思う。
個人的には、配偶者のいる身で浮気をするという行為自体、私には受け入れきれない。それだけの度量は無い。
今でも、妹の離婚は正しいことだと思っている。嗜好品や通勤に使う車の燃料代、会社の飲み会の費用すべてを出してもらっておきながら、こずかい3万円は足りないと、不満垂れ流しで浮気までした野郎なんざ、子供の教育に悪すぎると思うからだ。
そして、両親の現在の夫婦関係にも不満だ。
物心ついたころには、父への不満を愚痴として聞かされていた。
何度も何度も、現在に至るまで、母の父に対する不満を愚痴として、私に垂れ流しつづける母。以前ほど仕事に出なくなった父の、母に対する愚痴、私に対する侮蔑をぶつけてくる父。
何度、死のうと思ってきたことだろう。
訳知り顔で、説教仕掛けてくる両親に、何度、癇癪を起こしたことだろう。

どんな結末であれ、この本の相談者夫婦の子供に幸おおからん事を、願わずにはいられない。
少なくとも、私のような思いはして欲しくない。

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